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校内研修


平成22年度、本校の校内研修についてご紹介いたします。  (21年度はこちらです。)

   研修通信第1号

T 研究の基本方針

 

1.学習指導に関わる研究

(1)主題

  意欲的に学び、豊かに表現しようとする生徒の育成」

        〜つながり、練りあい、感動を共有できるような授業をめざして〜

(3ヵ年継続研究 1年次)

(2)主題設定の理由

本校の教育目標は、「力行(力いっぱい学ぶ生徒)/方正(真面目に考え行動する生徒)/錬磨(身も心も鍛える生徒)」である。

授業の場面において、本校の生徒には、素直で真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、自分の考えがあっても、それを積極的に仲間に表現することができない。また、与えられたことには反応するが、自ら主体的に学習に取り組む意識が低いという課題を抱えている。昨年度までの研修で「意欲」に関する授業作りを志向してきたが、まだまだ十分とはいえず、継続して研究したい。また、「表現力」の部分も授業の中でいかに育んでいけばよいのか、という研修も今年度からスタートさせていきたい。

 さらに、生徒、教師どちらかの一方通行に終わるのではなく、生徒同士、生徒と教師の双方の意見の練りあいや交流を多く重ねていくことにより、生徒たちと教師が学ぶ感動を共有できるような授業を目指していきたい。

 担当は、「授業力」と「生徒指導力」は教師が常に磨いていかなくてはならない力だと考えている。本校の生徒は大変落ち着いているが、それに甘えるのではなく、さらに「授業力」を磨いていくことで、学校としてさらに磐石の体制となりうると考える。また、本校は、経験年数が10年程度の若い教職員で構成されている。生徒と年齢が近く、生徒の悩みや感動を共有できることは、生徒と学校や授業を作り上げていく何にも代えがたい大きなメリットであるが、その反面、経験の浅さは否めず、授業作りを進めていく上でのデメリットになっているとも考えられる。こうした状況を考えると、教職員集団が一丸となり、自分たちの経験を出し惜しみせずに、積極的にみんなで研修を進めていくことが何よりもまして重要であると考える。そこでまず考えていきたいのは、全員で行う研修体制の確立である。研修は、学校によっては、事後研も当たり障りもなく、一部の人が一般論を言って終わり、ということが多い。しかし、授業同様、「全員参加」で他の人の授業を、自分の授業と同様に考えていくことが必要である。そのためには、まず事後研を代えていきたい。下の具体的な研修に示すように、みんな授業をし、その司会も一人一回ずつ当たるように考えている。また、指導案とともに、その事後研の記録も集積し、それをファイリングしておくことで、いつでも閲覧できるようにしておきたい。

 

 さらに本校は、2011年度に十勝の進路研、2012年度に十勝の放送研を控えている。今年度からそれを見据えて、道徳の授業の研究も進めていきたい。

(3)3年間の研究計画

 「意欲的に学び、豊かに表現しようとする生徒の育成〜仲間とつながり、練りあい、感動を共有できるような授業をめざして〜」による三ヵ年の研究推進を以下のように計画している。

2010年度

(1年次 ガイダンスおよび研究の骨格作り)

2011年度

(2年次 研究と検証の積み上げ、特に教科学習に焦点化した授業作り研修)

●十勝進路研究大会会場校

2012年度

(3年次 研究のまとめ)

●十勝放送研究大会会場校

○生徒の実態把握と前年度までの本校の研究の成果と確認

○教育課程と各教科、総合的な学習の時間の課題把握

○研究主題と仮説の決定

○研究組織・体制の確立

○主題・仮説に関する基礎理論についての研修

○評価方法、授業内容と評価の関連付けを明確にした授業構築の基礎研究

○研究の一部試行と評価

○研究主題と仮説の見直し

○教科学習法の研究と検証

○評価方法、授業内容と評価の関連付けを明確にした授業構築の研究深化

○学習の振り返り(自己評価・相互評価)の追究

○教科を中心としながら、総合的な学習及び特別活動・道徳との関連の研究推進と検証

○研究のまとめと成果・課題の確認

(4)研究仮説

仮説1

(学習意欲の向上)

教師からの一方的な教え込みではなく、課題提示の工夫、学習活動、形態の工夫等、生徒が主体的に取り組めるような全員参加の授業を構築すれば意欲的に授業に向かうだろう。

仮説2

(表現力の育成)

自分の意見を持つ時間の保障や、ペア・グループ活動の多用、日常的に表現する時間を保証することによって、表現力を育成できるだろう。

(5)研究の視点

@一人ひとりが意欲的に取り組めるような授業を探る

A生徒の表現力を引き出し、育てるような授業を探る

(6)校内研修推進の柱

校内研修推進の柱は、以下の三つである。三つの柱に基づき、実践的、実際的な研修を具体的推進日程に従って実施していく。

 

柱1

全教職員による授業公開

事後研修の推進

 

柱2

ポートフォリオ活用による

教師個々の学びの累積

 

柱3

心を育てる道徳教育の推進

 

<研究構造こちら。>